そろそろホームページを作ろうと決めたものの、何から手をつければよいのか迷っていないでしょうか。制作会社へ問い合わせる前に、段取りと期間だけでもつかんでおきたいところです。
この記事では、ホームページ制作の流れを5段階に整理し、公開までの期間の目安を示します。そのうえで公開日から逆算した依頼時期、発注者が用意する素材、修正に見込む日数まで解説します。
この記事を読めば、公開したい日から逆算して自社がいつ動き出せばよいかがわかり、準備の遅れで日程が崩れる事態も避けられるでしょう。
※本記事は2026年9月時点の情報をもとに作成しています。
ホームページ制作の流れとは
ホームページ制作は、企画から公開までの工程を順に進めます。工程の分け方は制作会社ごとに違い、4段階でまとめる会社もあれば、8段階に細かく刻む会社もあります。本記事で使うのは、発注する側が把握しやすい5段階の整理です。
まずは5段階の中身と、制作会社と発注者それぞれが担当する範囲を見ていきましょう。
企画から公開までの5段階
本記事では、ホームページ制作の流れを次の5段階に整理します。段階の呼び方や区切り方は制作会社ごとに違うため、見積書の項目と並べて読み替えると迷いません。
- 企画とヒアリング
- サイト構成の設計
- デザインの作成と確認
- 実装と素材の反映
- テストと公開
前半の2段階で何を載せるかを決め、後半の3段階でどう見せるかを作り込む流れです。発注者の作業が集中するのは、最初の企画とデザインの確認、実装へ渡す原稿や写真の準備の3か所です。
デジタル庁の導入ガイドブックも、ウェブアクセシビリティの実践プロセスを企画・調達・設計と実装・試験の順に並べています。段階の数そのものより、自社が今どこにいて次に何を渡すのかを押さえるほうが、進行の見通しは立てやすくなります。
制作会社と発注者の役割分担
制作会社に任せる範囲と発注者が動かす範囲は、依頼の時点で分けておきます。中小機構のJ-Net21も、外注が多いのはシステムの設計とデザインで、コンテンツ作成は社内でも対応できると説明しています。
| 工程 | 制作会社 | 発注者 |
|---|---|---|
| 企画 | 提案と要件整理 | 目的と予算の決定 |
| 設計 | 構成案の作成 | 掲載内容の承認 |
| デザイン | 案の作成と修正 | 確認と可否の返答 |
| 実装 | 組み込みと動作確認 | 原稿と写真の提供 |
| 公開 | 設定と納品 | 検収と公開日の決定 |
表のうち、発注者の列が空になる工程は一つもありません。窓口の担当者を1人決めておくと、社内の回答がばらつきません。
役割分担は口約束にせず、見積書か計画書へ書き残しましょう。自治体の発注仕様書でも、スケジュールと役割分担は計画書へ明記させます。書面にしておけば、担当があいまいなまま制作が止まる場面も減るでしょう。
ホームページ制作の流れの期間目安
制作にどれくらいかかるかは、ページ数と依頼先、そして原稿や写真を誰が用意するかで変わります。同じ5ページでも、テンプレートに当てはめる作り方と取材から始める作り方では、期間に倍ほどの差が出ます。
ここで見ていくのは、小規模サイトの期間の目安と、予定が延びる原因の2つです。
5〜10ページの制作期間
5〜10ページの小規模サイトなら、依頼してから公開までは1〜3か月ほどが目安です。幅が出る理由は、依頼先と依頼範囲の違いです。
テンプレートに文章と写真を流し込む作り方なら、数ページの店舗サイトを2〜3週間で仕上げる例もあります。大阪商工会議所のホームページ作成支援でも、トップページと中面3ページの構成なら制作期間は2〜4週間です。
一方で、原稿づくりや撮影から任せる場合は、打ち合わせと確認の往復が増え、2〜3か月に延びる場合もあります。見積もりを取るときは、金額だけでなく、この範囲なら何週間かを必ず添えてもらいましょう。
短い期間で公開したいなら、ページ数を絞り、原稿と写真を先に用意しておくのが現実的です。
期間が延びる要因
予定が延びる原因としてよく挙がるのは、作る側よりも渡す側の足踏みです。原稿が出てこない、写真がそろわない、確認が止まるといった状態が重なると、制作は待ち時間だけで数週間動きません。
期間を押し戻す主な原因は次のとおりです。
- 原稿と写真の提出遅れ
- 決裁者の確認待ち
- 途中での仕様変更
- 修正回数の増加
ここに挙げた原因は、いずれも発注者側の段取りで防げます。レンタルサーバー事業者のエックスサーバーも、期間を左右する要素として素材準備の責任の所在とページごとの修正回数を挙げています。
着手の前に、誰がいつまでに何を出すかを決めておきましょう。決めた日付を共有カレンダーへ入れておけば、遅れにも早く気づけるでしょう。
公開日から逆算するホームページ制作の流れ
ここまでは、着手から公開へ向かう順方向の流れを見てきました。実際の相談で多いのは、公開したい日が先に決まっている逆の入り方です。
この章では、公開日を起点に各工程へ何日置くかの見取り図を示します。素材準備と修正の中身は、後の章で改めて詳しく解説します。

公開したい日から逆算する
逆算は、公開日を動かせない予定として先に置くところから始めます。展示会や開業に合わせるなら、その日を起点に週単位で工程を戻すやり方が基本です。
たとえば、敦賀市は公式サイトのリニューアルで、公開日を令和8年3月1日と先に決めたうえで発注しました。仕様書が見込む構築期間は契約後おおむね9か月で、業者には公開予定日に合わせた週単位のスケジュール表を求めています。
ただし、これは移行対象が4,500ページ規模の自治体サイトの話で、5〜10ページの小規模サイトならもっと短い日数で足ります。規模は違っても、公開日を先に固定して週単位で戻す進め方は変わりません。
自社の場合は、公開日から逆に、依頼・素材提出・デザイン確定・テストの4つの締切を置くところから始めましょう。
依頼時期の目安を決める
5〜10ページの小規模サイトなら、公開したい日の3か月前には相談を始めると余裕をもてます。制作そのものは1〜3か月で、取材から始める進め方を選ぶなら、相談はさらに1か月早めておきましょう。
公開日から戻した目安は次のとおりです。
| 公開日からの時期 | 進めておく作業 |
|---|---|
| 12週間前 | 相談と見積もり比較 |
| 10週間前 | 契約と着手 |
| 8週間前 | 原稿と写真の提出 |
| 4週間前 | デザインと実装の確定 |
| 2週間前 | テストと検収 |
この表で最も動かしにくいのが、8週間前の素材提出です。原稿と写真の準備は契約を待たず、相談を始めた時点から並行して進めましょう。中小機構のJ-Net21も、依頼前に検討する項目として開設までの許容期間を挙げています。相談の1回目で希望日を伝えておけば、間に合うかどうかをその場で判断してもらえます。
素材準備の日数を確保する
素材の準備は、制作会社の作業と並行して進みません。原稿と写真がそろって初めてデザインと実装が動くため、逆算表では最も早い締切として置きます。
自社で原稿と写真を用意する場合、本業と並行する前提で1〜2か月ほどの余裕をみておくと安心です。6ページ構成なら、1ページあたり400〜800字の下書きと、サービスや施工の様子がわかる写真を数点ずつ用意します。
普段の業務をこなしながらの作業になるため、まとめて1日で片づけようとすると必ず遅れます。週に1ページずつ書き進めるように、小さく割って予定へ入れましょう。
撮影を依頼するなら、カメラマンの日程も逆算に含めましょう。どの素材をいつまでに出すかは、次章で品目ごとに整理します。素材の締切を決めないまま制作を始めると、どの工程も後ろへずれていきます。
修正日数を見込んでおく
修正の時間を見込まない予定は、ほぼ確実に公開日を割ります。デザインは一度で決まらず、テストでも表示の崩れや誤字が出ます。
デジタル庁の導入ガイドブックによれば、ウェブアクセシビリティの試験と改修に必要な時間は一般的に1か月程度です。100ページ規模なら、改修まで含めて2〜3か月が目安です。
小規模サイトなら、テストと手直しに2週間は残しておきましょう。公開日の直前2週間を修正だけの期間として空けておくと、細かな差し替えにも慌てません。
補助金を使う場合は起点が変わり、小規模事業者持続化補助金では交付決定の前に発注すると対象外になります。事前の届出で例外を認める補助金もあるため、使う制度の公募要領を必ず読みましょう。
ホームページ制作を依頼する流れ
工程の全体像と日程の置き方が決まったら、次は依頼の段取りです。相談の入り口で何を伝えるかによって、見積もりの精度も、そのあとの進み方も変わります。準備なしで問い合わせると、返ってくるのは概算だけです。
ここでは、問い合わせから契約までの4つの手順を順に解説します。

目的とターゲットを整理する
最初に決めるのは、ホームページで何を達成したいかです。会社を知ってもらうためか、商品の販売促進のためか、問い合わせを増やすためかで、必要なページも機能も変わります。
目的があいまいなまま依頼すると、見積書は一式で返ってきて、比べる材料が残りません。デジタル庁の導入ガイドブックも、企画の段階で利用者像と解決したい課題をどこまで決められているかを検討するよう求めています。
読み手も一緒に決めましょう。新規の顧客か、すでに取引のある相手か、採用の応募者かによって、載せる情報の順番が変わります。
必要なのは、紙に3行のメモだけです。誰に何を伝え、どう動いてほしいかを書き出して相談の場で渡せば、提案の中身は見違えるほど細かくなります。
予算と公開時期を伝える
予算と公開時期は、相談の1回目で伝えます。この2つがないと、制作会社は提案の幅を絞れず、見積もりも概算のまま止まります。
費用の幅は依頼先で大きく、10万円台で収まる小規模なサイトから100万円を超える案件までさまざまです。上限を先に伝えるほうが、その範囲で作れる構成を提案してもらえます。
公開時期は、いつまでに公開したいかと、その日が動かせるかどうかをセットで伝えましょう。支払いの時期も、この段階で確認しておきます。
民法が定める請負契約の原則では、報酬は仕事の目的物の引渡しと同時払いです。着手金を先に求められる契約もあるため、支払いの回数と時期は見積書と契約書で確認します。費用の内訳や依頼先ごとの違いは、制作会社の選び方をまとめた記事で詳しく整理しています。
関連記事:ホームページ制作会社の選び方7基準|費用相場と契約の注意点も解説
見積書の項目を確認する
見積書は、総額より内訳を見ます。項目が分かれているほど、どこにお金がかかっているかを比べられます。
確認したい項目は次のとおりです。
- 企画とサイト構成の設計
- デザイン制作
- 原稿の作成と写真撮影
- コーディングと動作確認
- サーバーとドメインの設定
このうち原稿の作成と写真撮影が自社負担になっているかどうかで、社内の作業量は大きく変わります。一式とだけ書かれた見積書を受け取ったら、内訳を出してもらいましょう。
大阪商工会議所の作成支援のように、基本料金へページ単価とオプションを積み上げる料金表なら、追加したときの金額も先に読めます。ページを1つ足したらいくらかを、契約前に確認しておきましょう。
契約内容を書面で残す
口頭で決めた内容は、契約書と見積書に落とします。あとで食い違うのは、金額よりも範囲と回数です。
書面で残したい項目は次のとおりです。
- 無償で対応する修正回数
- 追加費用が発生する条件
- 納品物と著作権の帰属
- 公開後の保守の範囲
修正は何回まで無償か、公開後の文言の差し替えは保守に含まれるのかを、書面で確かめましょう。検収の進め方も書いておきます。
経済産業省のモデル契約書には、一定期間内に異議を述べなければ検査に合格したとみなす条項が置かれています。確認の期限を決めておけば、検収が延びて公開日がずれる事態も防げるでしょう。専門的な契約書でなくても、見積書に条件を書き足して双方で保管すれば足ります。
ホームページ制作で用意する素材
素材の準備は、制作の工程表に書かれないまま進む作業です。デザインや実装は制作会社の仕事ですが、写真と文章は発注者から出ないかぎり誰も作れません。ここが止まると、ほかの工程がそろって待ちに入ります。
この章では、原稿と写真、提出が遅れる原因の3点に分けて整理します。
発注者が書く原稿の範囲
原稿は、発注者がどこまで書くかを先に決めます。中小機構のJ-Net21も、ホームページ作成で問題になるのは原稿を誰が執筆するかだと指摘しています。
執筆を代行するサービスもありますが、社外の制作者は自社の事業を詳しく知りません。代行を頼む場合も、取材を受けて、上がってきた原稿に意見を返す作業は残ります。
分量の目安は、1ページあたり400〜800字です。6ページ構成なら合計で3,000字前後、多くても5,000字ほどになり、書き慣れていなければ1か月は見ておきましょう。
文章は完成度より情報量です。箇条書きのメモでも、サービスの内容と料金、対応できる範囲が書いてあれば、そこから文章へ整える作業を依頼できます。
関連記事:ホームページ制作代行とは?費用相場から丸投げできる範囲まで解説
写真撮影の手配
写真は、発注者が用意する素材として扱われるのが基本です。大阪商工会議所の作成支援も、掲載データとして写真・文章データ・ロゴデータ・パンフレットの4点を求めています。
撮影そのものを誰が手配するかは会社によって違うため、見積もりに撮影費が含まれるかを確かめましょう。自社で撮るなら、外観と内観、働いている様子、商品やサービスがわかる写真を数点ずつそろえます。
筆者の経験では、ホームページの印象を最後に決めるのは写真です。多少粗くても、店の空気が写った1枚のほうが伝わります。
ネット上の画像の流用は避けましょう。文化庁も、ネット上の画像を自由に使ってよいと考えるのは誤解だと説明しており、無断で掲載すれば著作権の侵害になる恐れがあります。
写真には、何が写っているかを短く説明する代替テキストも添えます。
素材の提出が遅れる原因
素材の提出が滞ると、制作はそこで止まります。決裁の確認待ち、写真の撮り直し、原稿の書き直しが重なると、提出は数週間から1か月単位で遅れます。
遅れを防ぐには、完成度を上げすぎないと決めておきましょう。写真は1回で撮り切り、原稿は下書きの段階で共有するほうが早く進みます。仕上げまで頼めるかは、見積もりの段階で確かめておきます。
提出の期限は、工程表の中で最も早い締切です。デザインの着手日ではなく、その2週間前に置くと余裕が出ます。
社内で用意できない素材が出てきたときは、早めに制作会社へ伝えましょう。撮影やデザイン素材の手配を追加で頼めるなら、待つよりも費用をかけたほうが公開日を守れます。遅れそうな素材が1点でもあるなら、その時点で公開日の再設定を相談するほうが安全でしょう。
ホームページ制作の設計工程
素材がそろい始めると、制作は設計とデザインへ進みます。ここは制作会社が主役になる工程ですが、発注者の確認が止まれば同じだけ日程が後ろへずれます。返事を待つ日数も工程のうちだと考えておきましょう。
この章では、設計図の見方とデザイン確認の要点、修正の取り決めを解説します。
サイトマップとワイヤーフレーム
設計工程では、サイトマップとワイヤーフレームの2つが出てきます。サイトマップは、サイト全体のページ構成を一覧にした設計図です。
ワイヤーフレームは、各ページにどの要素をどこへ置くかを線画で示した下図です。この2つを承認した時点で、ページ数と掲載内容が確定します。
あとからページを足すと見積もりも日程も動くため、確認はここで丁寧に済ませます。見るポイントは、必要なページがそろっているかと、問い合わせまでの導線がつながっているかの2点です。
官公庁のリニューアル案件でも、利用者が目的の情報へたどり着けるかを基準にサイト構造を設計します。デザインの美しさを見る工程ではないため、文字や色が入っていなくても心配は要りません。
デザイン案の確認
デザイン案は、全ページ分が一度に出てくるとは限りません。トップページと下層ページの標準デザインを作り、ほかのページはその型に流し込む進め方が一般的です。
確認するときは、好きか嫌いかではなく、目的に合っているかで見ます。見てほしい情報が目に入るか、問い合わせのボタンが迷わず押せるかを基準にしましょう。
感想はまとめて一度に返すのが原則です。社内で意見が分かれたまま小出しに伝えると、修正が往復して日程が延びます。
窓口の担当者が意見を集約し、優先順位をつけて渡すと1回で収まります。ボタンの色や写真の選び方など細部まで意見を出してよい工程なので、気になった点は遠慮なく伝えましょう。
修正回数の取り決め
修正の回数と費用は、契約の段階で決めておきます。無償で何回まで対応するかに決まった基準はなく、条件は会社ごとにばらばらです。
回数を決めていないまま進めると、追加費用の話が制作の途中で出てきます。確かめておきたいのは、無償の回数と、それを超えたときの単価、回数に数える修正の範囲です。
誤字の直しまで1回に数えるのかどうかで、実際に使える回数は変わります。たとえば、建築研究所の発注仕様書は修正回数の上限が定められておらず、必要な修正を済ませたうえで検査に通し、合格しなければ再度検査を受ける方式です。
民間の制作でも、回数より何をもって完成とするかを先に合わせておくと、もめずに済みます。見積書に回数の記載がなければ、契約前に書き足してもらうほうが安心でしょう。
ホームページ制作を公開する手順
デザインと実装が終わっても、その日のうちに公開とはなりません。ドメインとサーバーの契約、表示や動作のテスト、納品物の検収が残っており、どれも発注者の判断が要ります。公開日の直前に慌てないよう、中身を先に押さえておきましょう。
ここでは、公開までに片づける3つの手順を順に見ていきます。
ドメインとサーバーを契約する
ドメインとサーバーは、公開の前に契約します。費用は合わせて年1〜2万円ほどが目安です。co.jpドメインや上位プランを選ぶと、これを上回ります。
ドメインは、必ず自社の名義で登録します。登録者として扱われるのは、登録情報に記録された人や組織です。制作会社の名義のままだと、取引をやめるときに自社のものだと主張しにくくなります。
サーバーの契約者が誰になるかも、見積もり時に確かめておきましょう。更新を忘れて廃止になると、しばらくあとに第三者が同じ名前を登録できます。
JPドメイン名を管理するJPRSによれば、回復の申請は廃止した処理月の1日から20日までに限られます。ただし、受付期間の扱いは事業者ごとに異なり、手数料も必要です。更新日を社内のカレンダーへ登録し、支払い方法も自社で管理します。
表示と動作をテストする
公開前のテストは、制作会社任せにせず発注者も手を動かします。公的な発注でも、システムが問題なく動くかを発注側が確認し、制作側はその支援と計画づくりに回る分担です。
確認するのは、パソコンとスマートフォンの両方です。画面の幅で崩れていないか、写真が重くて開かないかを実際に触って確かめます。
見るポイントは次のとおりです。
- 主要なブラウザでの表示
- スマートフォンでの見え方
- 問い合わせフォームの送信
- 誤字とリンク切れ
フォームは、必ず1回は送信して手元に届くかを試しましょう。気づいた点は画面の写真を添えて一覧で渡すと、修正の行き違いが減ります。不具合はここで洗い出しておけば、公開後に直すより手間も費用もかかりません。
検収を済ませて公開する
検収は、納品物を確認して受け取る手続きです。ここを通すと制作は完了扱いになるため、受け取る前に中身をそろえて確かめます。
受け取るのは、公開されたサイトだけではありません。管理画面のログイン情報、ドメインとサーバーの契約情報、更新の手順書まで含めて引き渡してもらいましょう。
契約書に、一定期間内に異議を述べなければ合格とみなす条項が入っている場合もあります。確認の期限を過ぎると修正を頼みにくくなるため、検収の期間も予定へ組み込んでおきましょう。
すべて問題なければ、予定した日に公開します。取引先への連絡文やSNSの投稿を先に用意しておけば、公開した日から告知に動け、反応も早く出るでしょう。
関連記事:ホームページ公開のお知らせの書き方|例文から業種別対応まで解説
ホームページ制作後の運用
公開した日がゴールではありません。問い合わせが増えるかどうかは、公開後にどれだけ手を入れ続けられるかで決まります。検索から人が集まるまでには数か月かかる場合が多いため、公開直後の数字だけで判断するのは早すぎます。
ここで確認するのは、更新の担当と保守費用の範囲の2点です。
更新の担当を決める
更新の担当は、公開の前に決めます。誰の仕事でもない状態で公開すると、実績も料金も古いまま止まります。筆者がWebディレクターとして見てきた現場でも、公開後に更新されず何年も放置されたサイトは多くありました。
選ぶ基準は役職ではなく、月に2時間ほど作業の時間を出せるかどうかです。月1回、実績を1件足して料金の表記を見直すだけでも、サイトは動いている状態を保てます。
更新のやり方は、納品時に教わりましょう。自治体のサイトでは、職員が操作に慣れるよう研修とマニュアルを工期へ組み込む例もあります。
管理画面の操作を1時間教わるだけでも、外注せずに直せる範囲は広がります。自社でどこまで触れるかは、契約前に制作会社へ確かめておきましょう。更新を続ける体制の作り方は、別の記事で詳しく整理しています。
関連記事:集客できるホームページの作り方|必須6ページ・導線設計・更新体制を解説
保守費用の範囲を確かめる
保守費用は、金額より含まれる範囲を見ます。同じ月額でも、サーバー代とセキュリティ対応だけの契約と、文章の差し替えまで対応する契約では中身が異なります。
確かめたいのは、どこまでが月額に入り、どこから追加料金になるかの線引きです。点検の頻度、障害時の連絡先と対応時間、CMSの更新作業の有無も確認しておきましょう。
公的機関の保守契約では、保守を点検・技術サポート・障害対応の3つで定義する例があります。別の機関の仕様書が求めるのは、月1回の稼働状況の点検と結果報告です。脆弱性が見つかったときのパッチ適用を保守に含める例もあります。
中小事業者のサイトでも、放置すれば改ざんや表示崩れの原因になります。毎月いくらで何をしてもらえるかを契約前に一覧で出してもらえば、公開後の費用も読めるようになるでしょう。
ホームページ制作の流れでよくある質問
工程の全体像がつかめても、自社の事情に当てはめると迷う点が残ります。自作との違いや開業に合わせる場合の依頼時期は、相談の場でもよく出る質問です。補助金を使う予定があるなら、動き出す順番にも注意が要ります。
最後に、発注前に多い3つの質問へお答えします。
自分で作る場合の流れは違う?
工程そのものは変わりませんが、担当する人がすべて自社になります。企画から原稿、写真、デザイン、公開までの作業を社内で回す進め方です。
中小機構も、テンプレートを使えば専門の知識がなくてもページを作れるサービスが増えたと紹介しています。自作の利点は、写真の差し替えや文章の修正をその場で直せる点です。
一方で、構成の設計と原稿づくりは自作でも省けません。むしろ相談相手がいない分、目的と読み手を決める作業は重くなります。
数ページの案内サイトなら自作でも十分に間に合います。問い合わせを増やしたい場合や、更新に時間を割けない場合は、依頼を検討しましょう。作り始める前に、公開日と更新の担当だけは決めておくと途中で止まりません。
開業前の場合、いつ依頼できる?
開業に合わせるなら、おそくとも3か月前には相談を始めましょう。開業日が動かせない予定である以上、逆算の起点は公開日ではなく開業日になります。
準備中でも依頼は可能です。店舗の内装が仕上がる前でも、サービスの内容と料金、対応する地域が決まっていれば構成は組めます。
写真だけが用意できない場合は開業直前に撮影して差し替え、先に公開したいなら開業日を告知する簡単なページから始める方法もあります。本格的なサイトの作り込みは、開業してから進めても構いません。
補助金や融資の申請でサイトのURLが要る場合は、さらに前倒しが必要です。開業日が決まった時点で、相談だけでも入れておくと日程を押さえられます。
関連記事:ホームページ制作をフリーランスに依頼するメリットは?費用や流れも解説
補助金を使う場合は流れが変わる?
順番が変わります。小規模事業者持続化補助金を使うなら、交付決定を受けてから発注します。
交付決定の前に発注・契約・支払いを済ませた経費は、補助の対象外です。交付決定は採択の発表とは別の手続きで、発表から1〜2か月かかる場合があります。
第20回公募の公募要領では、ウェブサイト関連費として申請できる補助金の上限は30万円(税込)です。この費用だけでの申請はできず、ほかの経費と合わせて申請します。
補助金は後払いのため、制作費はいったん自社で支払います。第20回公募の申請受付は2026年11月5日から12月15日17時までで、補助上限は50万円、補助率は3分の2です。対象経費や申請書類の中身は、補助金をまとめた記事で確認するほうが確実でしょう。
関連記事:ホームページ製作の補助金とは?対象経費から申請の流れまで解説
ホームページ制作の流れについて解説しました
ホームページ制作の流れは、企画・設計・デザイン・実装・公開の5段階に整理できます。5〜10ページの小規模サイトなら1〜3か月が目安で、幅が出る理由は依頼先と依頼範囲の違いです。
まずは公開したい日を決めましょう。そこから12週間前の相談、8週間前の素材提出、2週間前のテストと検収まで、日付を入れて並べます。原稿と写真の準備に1〜2か月かかる前提で組めば、途中で止まりません。
公開したあとも更新を続けられる体制まで含めて相談できる相手を選べば、サイトは働き続ける資産になります。制作の進め方や依頼の時期で迷われている場合は『レノワード企画』へご相談ください。
参考サイト
- ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック|デジタル庁
- 失敗しないためのホームページ作成依頼の方法はありますか?|J-Net21(中小機構)
- 自社独自ドメインを取得するとどのようなメリットがありますか?|J-Net21(中小機構)
- 小規模店舗のためのホームページ自作のススメ|中小機構
- 敦賀市公式ホームページリニューアル業務委託仕様書|敦賀市
- コンテンツ管理システム(CMS)導入、ホームページリニューアル及び保守業務仕様書|建築研究所
- ホームページ作成支援|大阪商工会議所
- ここが知りたい著作権|文化庁
- 資料6請負契約とその規律|国土交通省
- 情報システム・モデル取引・契約書(第一版)|経済産業省
- 「IPAウェブサイトの制作・維持管理に係るCMSの保守業務」に係る事前確認公募|IPA

