ホームページを作ろうと調べ始めると、作っただけでは客が来ないと聞かされる場面が出てきます。何をどこまで決めてから発注すればよいのか、判断に迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、集客できるホームページの作り方を制作の流れに沿って解説します。制作前に決める3点からそろえたい6ページ、問い合わせへの導線、予算、公開後の期間と更新体制までを順に整理します。
この記事を読めば、発注前に決めるべき項目と自社が担う作業量が整理でき、制作会社との打ち合わせを迷わず進められるでしょう。
※本記事は2026年9月時点の情報をもとに作成しています。
集客できるホームページとは
集客できるホームページとは、検索やSNSから人が訪れ、その人が問い合わせまでたどり着くサイトです。デザインの美しさや情報量ではなく、入り口と出口の2つがそろっているかで決まります。
ここでは、これから作るサイトが備えるべき2つの条件を解説します。
検索やSNSからの入り口
集客できるホームページの入り口は、検索・SNS・地図アプリ・広告の4系統です。どれか1つに頼らず、事業に合う経路を2つ以上つないでおくと、片方が伸びない時期でも訪問が途切れません。
作る段階で決めるのは、どの経路から来た人に何を見せるのかです。地域名で探す客層が中心なら、Googleビジネスプロフィールを整えて店舗情報とサイトをつなぐ流れが軸です。同業が広告に力を入れている業種なら、検索対策と広告を組み合わせる判断も出てきます。
地図での表示順は、検索語との関連性、利用者との距離、知名度の3つで決まります。営業時間や事業内容を正確に埋めるほど地図に表示される可能性が高まるため、サイトに載せる情報と食い違わないようそろえましょう。
問い合わせにつながる出口
出口とは、訪れた人が電話やフォームで連絡を取る地点です。入り口をいくら広げても、出口が見つけにくいサイトでは問い合わせの数は増えません。
日本政策金融公庫が2025年に公表した調査によると、ほとんどのデジタルツールで最も多い成果が「業務の効率化」でした。しかし、ホームページとSNSに関しては結果が分かれており、販路の拡大が61.9%・顧客との関係強化が34.3%で、社外との接点に成果が出ています。ホームページは社内の作業を軽くする道具ではなく、外から仕事を取るための仕組みです。
これからホームページを作るなら、問い合わせを受けたあとの流れまで決めておきましょう。誰が何日以内に返信するのかを社内で先に共有しておくと、公開直後から取りこぼしを防げます。
集客できるホームページの作り方で最初に決める3点
集客できるホームページの作り方でつまずく原因の多くは、制作に入ってから中身を決め始める進め方にあります。目的・客層・強みの3つは、デザインやページ数を検討する前に社内で固めておく項目です。
ここでは、発注前に決めておきたい3点を順に見ていきます。
サイトで達成したい目的
最初に決めるのは、サイトで何を達成したいのかです。問い合わせを増やすのか採用の応募を集めるのかで、そろえるページも文章の書き方も変わります。
目的を2つも3つも並べると、トップページで何を一番目立たせるかが決まりません。採用を主目的にすると、求人情報や働く様子を伝えるページが中心になり、サービス紹介は要点を押さえる程度で十分です。
既存客への案内を減らす目的なら、料金や手続きの説明を厚くする組み方に変わります。売上につながる導線を1つ選び、残りは副次的な役割として扱いましょう。
数字も一緒に決めておくと、公開後に判断がぶれません。月に何件の問い合わせがあれば投資に見合うのかを先に置いておけば、制作会社への相談でも予算の根拠を示せます。
来てほしい客層の絞り込み
客層は、業種や地域ではなく、依頼する直前に何で困っている人なのかまで絞ります。同じ工事業でも、価格を比べている人と、施工不良を直したい人では読みたい情報が別です。
絞り込みの結果は、制作会社へ渡す資料としてまとめておきましょう。年齢層や事業規模、検索しそうな言葉、来店や電話の時間帯まで書き出しておくと、原稿の書き方やページの並びに反映されます。
対象を広げるほど文章は当たりさわりのない内容になり、読んだ人の記憶に残りません。まずは受注の中心になっている客層に合わせて作り、反応を見てから間口を広げる進め方が現実的です。先に決めた目的と合わせて、社内の全員が同じ客層を思い浮かべられる言葉に落とし込みましょう。
競合3社と比べた強み
強みは、社内の話し合いではなく、競合3社のサイトを見比べる作業から出てきます。同じ地域・同じ業種で検索上位に出ている3社を選び、次の4項目を横に並べましょう。
- 料金の出し方
- 対応できる範囲
- 掲載している実績の数
- 保証やアフターの内容
並べると、全社が書いている内容と、自社だけが書ける内容がはっきり分かれます。全社が書いている内容では差がつかないため、自社だけの部分を見出しや文章の前半へ置くのが基本です。
Googleは、良質なコンテンツの条件として独自の情報や実体験に基づく知識を挙げています。横並びで説明が同じになる項目より、自社だけが出せる材料に文章の分量を割きましょう。施工の写真や対応件数、担当者の経歴が候補となります。
集客できるホームページに必須の6ページ
集客を目的にするなら、最低限そろえたいページは6つです。公的に決められた標準はありませんが、訪問者が問い合わせに至るまでの流れを分解すると、この6つで認知・比較・行動の各段階をひととおり押さえられます。
ここでは、6ページそれぞれの役割と載せる内容を解説します。
トップページ
トップページでは、訪れた人に「ここが探していた会社だ」と数秒で伝えます。画面を開いた時点で、何をしている会社か、どの地域が対象か、誰に向けたサービスかが読み取れる状態にします。
写真やキャッチコピーの見た目に時間をかける前に、この3つの情報を最上部へ置きましょう。スクロールしなければ事業内容がわからないトップページは、入り口を広げても離脱を増やすだけです。
その下には、6ページのうちどこへ進めばよいかの案内を並べます。サービスを知りたい人、料金を確かめたい人、実績を見たい人がそれぞれ1回のクリックで目的のページへ届く配置にしましょう。案内の文言は「詳しくはこちら」ではなく「料金を見る」のように行き先がわかる言葉にします。
サービス紹介ページ
サービス紹介ページは、提供している内容を1つずつ説明する場です。サービスが3種類あるなら、まとめて1ページに詰め込まず、種類ごとにページを分けたほうが検索から直接届きます。
書く内容は、何をするサービスか、どのような困りごとに向くか、対応できない範囲は何かの3点です。できない範囲まで書いておくと、条件の合わない問い合わせが減り、営業の手間が下がります。
作業の流れも図や番号付きの手順で示しておくと、初めて依頼する人の不安が減ります。専門用語をそのまま並べず、社外の人に説明するつもりで書き直しましょう。見積もりの前によく聞かれる質問があれば、その答えも同じページに載せておきます。
料金ページ
料金ページは、6つのなかで最も後回しにされる一方、問い合わせ数への影響が大きいページです。金額を出したくない事業者は多いものの、価格が見えないサイトは比較の段階で候補から外れます。
完全な金額を出せない事業でも、次の3点なら記載できます。
- 最低価格または開始価格
- 標準的な事例の総額
- 追加費用が出る条件
施工や制作のように条件で金額が変わる場合、実際の受注例を2〜3件並べて、この規模ならいくらかかるのかを示す方法もあります。
料金を載せると値段だけで選ぶ相手が集まると考えられがちですが、実際に減るのは予算の合わない問い合わせです。営業の時間を、成約する見込みの高い相手へ回せます。
実績ページ
実績ページは、書いてある内容が本当かを確かめる場です。サービス紹介で「丁寧に対応します」と書いても、裏づける材料がなければ読み手は判断を保留します。
1件ごとに書く項目は、次の4つです。
- 依頼を受けた背景
- 実施した内容
- かかった期間と費用の幅
- 依頼主が得た結果
写真つきで3件並べるだけでも、文章だけの説明より判断の材料が増えます。
顧客名を出せない業種でも、業種と規模だけの匿名事例なら掲載できます。ただし、実際にない案件を事例として載せたり、依頼していない相手の声を掲載したりはできません。記録が残っている案件だけを使い、掲載の許可も文書で取っておきましょう。
会社概要ページ
会社概要ページは、取引しても問題ない相手かを判断してもらうページです。初めての会社に発注する側は、実在する事業者かどうかを必ず確かめます。
載せる項目は、次のとおりです。
- 正式な社名と代表者名
- 所在地と電話番号
- 設立年と事業内容
- 許認可の種類と番号
許認可は、建設業や不動産業のように免許が要る業種なら載せておくと信用の材料になります。ネット通販も一緒に運営するなら、特定商取引法に基づく表示が別に必要です。
事業者名や住所、電話番号などの表示義務は通信販売をする場合のもので、通販をしない事業サイトには課されません。ただし、不動産の物件広告のように、業種ごとの広告ルールで免許番号の表示が要る例はあります。表示するときは屋号ではなく、法人なら登記簿上の名称、個人事業主なら戸籍上の氏名を使います。
お問い合わせページ
お問い合わせページは、6ページの出口にあたります。フォームのほかに電話番号と受付時間も同じページへ集め、連絡先を1か所で確認できる状態にしましょう。送信後に何日以内で返信するのかも書いておくと、送る側の不安が減ります。
このページを作るときに必ず組み合わせるのが、個人情報の利用目的の掲載です。個人情報保護法では、取得した個人情報の利用目的をあらかじめ公表するか、取得後すみやかに本人へ知らせる必要があります。
公表の方法として個人情報保護委員会が示している例は、トップページから1回程度の操作で届く場所への掲載です。利用目的をまとめた文面はこの基準を満たす場所に置き、フォームの送信ボタンの手前にも同じ文面へのリンクを添えます。フォームでの取得は、送信前に利用目的が目に入る配置が求められます。
問い合わせにつながる導線の作り方
導線とは、訪れた人が問い合わせにたどり着くまでの経路です。公開後に直そうとすると画面の作り替えが発生し、追加の費用と期間がかかります。作る前に決めて発注書へ書き込んでおけば、あとからの交渉も不要です。
ここでは、見積もりや打ち合わせの段階で伝えておきたい3点を紹介します。
問い合わせ手段を2つ以上そろえる
問い合わせの入口は、フォームと電話の2つをそろえるところから始めます。相手の年代や業種によって使う手段が違うため、片方だけでは連絡そのものが来ません。スマートフォンから見る人が大半のため、電話番号はタップだけで発信できるようにしておきます。
発注書には、置く手段の種類と表示する場所を文章で書き込んでおきましょう。「全ページの上部に電話ボタンを固定する」「各ページの末尾にフォームへのボタンを置く」のように、位置まで指定すると認識のずれが起きません。
チャットやLINEを足すかどうかは、対応する人手があるかで決めます。返信が数日空く手段を並べると、かえって信頼を落とすため、確実に運用できる数に絞りましょう。
スマートフォンでの操作を実機で確かめる
検収のときは、パソコンの画面だけで確認せず、実際のスマートフォンで触って確かめます。総務省の令和7年通信利用動向調査では、インターネット利用者のうち86.7%がスマートフォンから接続しており、パソコンの53.2%を大きく上回っています。
見るのは、文字が拡大せずに読めるか、ボタンが指で押せる大きさか、フォームの入力欄が画面からはみ出さないかの3点です。同じ端末でも、通信が遅い場所で開くと画像の読み込みに時間がかかるため、外出先でも1回試しましょう。
不具合が見つかったら、公開前の修正として制作会社へ伝えます。公開後の依頼は保守契約の範囲外になる場合があるため、検収の期限内に一通りチェックしておきましょう。
入力項目の数を発注時に指定する
フォームの入力項目は、制作会社に任せず発注側から数を指定します。テンプレートのまま作ると、住所や会社の規模まで聞く長いフォームになりがちです。
受注に必要な情報だけに絞り、あとから聞ける内容は返信のときに確かめます。名前と連絡先と用件の3つで足りる業種もあれば、見積もりに現地の状況が要る業種もあるため、自社の営業の流れから逆算して決めましょう。
項目数と離脱の関係は業種や客層で変わるため、他社の数字をそのまま当てはめる判断は避けます。打ち合わせのときに、制作会社が過去に作ったフォームの項目数と、その後の問い合わせ件数を聞いておくと参考になります。
制作会社への依頼で自社が担う準備
制作会社に依頼する場合でも、載せる文章のもとになる情報と写真は発注側が用意するのが一般的です。取材や撮影まで含むプランもありますが、土台になる材料は社内から出す必要があります。ここが止まると制作全体が止まるため、依頼する前に社内の担当と期限を決めましょう。
ここでは、用意する分量、かかる時間、外注できない情報の3点を順に整理します。
掲載する原稿と写真の分量
用意する分量は、ページ数から逆算すると見当がつきます。6ページ構成なら、1ページあたり400〜800字の下書きと、サービスや施工の様子がわかる写真を数点ずつ用意するのが目安です。
文章は整った原稿でなくてよく、箇条書きのメモとこれまでの見積書や会社案内があれば、制作会社が文章として組み直せます。ただし、他社サイトの文章をそのまま渡すのは避けましょう。著作権の問題に加え、転載したページはGoogleがスパムとみなす「無断複製されたコンテンツ」に当たります。
スマートフォンで撮った写真でも使える場合があります。撮り直しが要るかどうかは、依頼前にいま手元にある写真を見せて判断してもらいましょう。追加の撮影費が見積もりに入るかどうかも、その場で確かめられます。
関連記事:ホームページ制作代行とは?費用相場から丸投げできる範囲まで解説
用意にかかる時間の目安
準備にかかる時間は、通常業務と並行するため想定より延びます。6ページ分の原稿と写真をそろえるなら、社内で週に2〜3時間を確保しても1〜2か月はかかります。
進め方には順番があり、全ページを同時に書き始めず、トップページとサービス紹介から着手するのが基本です。この2つが決まると残りのページの書きぶりもそろうため、後半の作業が速く進みます。
制作会社との契約では、公開日から逆算して原稿の提出期限が設定されます。期限に間に合わないと公開が遅れ、保守費だけが先に発生する契約もあるため、社内の担当者と提出日を先に決めておきましょう。担当を1人にすると本業の繁忙期に止まるため、写真は営業担当・原稿は代表というように役割を分けておくとスムーズに進みます。
自社でしか出せない情報
制作会社が代われない材料は、現場でしか手に入りません。実際の施工手順、断った依頼の理由、よく受ける質問と答えは、社内の人間に聞かなければ書けない内容です。筆者の実感でも、創業のきっかけや現場で交わされる一言は、聞き取りをしなければ引き出せません。
他社サイトの説明を言い換えただけの文章は、読み手にも検索エンジンにも選ばれにくくなります。対応した件数や、うまくいかなかった事例への対処まで書けると、同じ業種のサイトのなかでも違いが出ます。
集めるなら、打ち合わせで制作会社の担当者に聞き取ってもらう進め方が早いでしょう。1時間ほど話した内容を文字に起こしてもらえば、原稿の下地になります。社内で書く時間が取れない場合は、この取材が見積もりに含まれるかを契約前に確かめましょう。
集客できるホームページにかける予算
予算は、作る費用だけで組むと公開後に動けなくなります。ホームページは公開してから記事を足したり広告を出したりして反応が出るため、初期費用を使い切る組み方は避けたほうが安全です。
ここでは、集客できるホームページにどれくらいの予算をかければよいかを説明します。
制作費と運用費の割合
費用は、制作費と公開後の運用費に分けて考えます。作る費用に全額を使うと、公開後に記事を足す、広告を試す、写真を撮り直すといった動きが取れなくなります。
配分方法は、初年度に使える金額から公開後1年分の運用費を先に取り分け、残りを制作費に充てます。運用費に入るのは、サーバー代とドメイン代、保守の月額、更新を外注する場合の作業費です。制作費の相場は規模で大きく変わるため、見積もりは2社以上から取ります。
見積もりを取る段階では、制作費と運用費の両方を同じ資料に出してもらいましょう。初期費用だけを比較して安い会社を選ぶと、月額や更新1回ごとの料金が高く、2年目以降の総額で逆転する場合があります。
関連記事:ホームページ制作会社の選び方7基準|費用相場と契約の注意点も解説
補助金を使えるケース
ホームページ制作に活用できる代表的な制度が、小規模事業者持続化補助金です。対象は小規模事業者に限られ、宿泊業・娯楽業を除く商業・サービス業なら従業員5人以下、製造業その他と宿泊業・娯楽業なら20人以下が条件になります。第20回公募のウェブサイト関連費は上限30万円(税込)で、補助率は原則3分の2です。
ただし、ウェブサイト関連費だけの申請はできないため、ほかの経費と組み合わせます。申請には商工会・商工会議所が発行する事業支援計画書が要るため、見積もりは締切から逆算してそろえましょう。
しかし、デジタル化・AI導入補助金2026は、ホームページ制作が対象になりません。登録要領がサイト制作や広告宣伝の費用を対象外と定めているためです。制度の内容は改定されるため、申請の前に最新の公募要領を読んでおきましょう。
関連記事:ホームページ製作の補助金とは?対象経費から申請の流れまで解説
公開後に集客効果が出るまでの期間
公開した翌日から問い合わせが増えるサイトは、ほとんどありません。検索から人が来るまでと、広告で反応が出るまででは時間の流れが違うため、それぞれの目安を先に把握しておくと途中でやめずに済みます。
ここでは、検索と広告の2つに分けて、立ち上がりの見通しを紹介します。
検索から人が来るまでの目安
検索からの流入は、公開してすぐには増えません。Googleは、変更した内容が検索結果に反映されるまでに数時間で済むものもあれば数か月かかるものもあると説明し、一般的には数週間待ってから結果を確認するようすすめています。
公開直後に取りかかるのは順位を気にする作業ではなく、全ページが検索エンジンに登録されているかの確認です。Google Search Consoleにサイトを登録すると、6ページが読み取られているかを確かめられ、載っていないページも早く見つかるでしょう。
流入が積み上がるまでは、既存客への案内や名刺・チラシへのURL掲載で自力の訪問を作ります。公開のお知らせを取引先へ送るだけでも、最初の数十件の訪問につながります。
関連記事:ホームページのアクセス数を増やす7施策|優先順位と作業量も紹介
広告で反応が出るまでの目安
広告は検索対策より早く反応が出ますが、出稿した当日に成果が固まるわけではありません。Google広告では、新しい目標に合わせた入札の調整に、最長で3週間またはコンバージョン1〜2回分の期間がかかる場合があります。
この調整の期間が学習期間です。Googleは、目標値を変えても学習内容はリセットされないとする一方、入札戦略の設定やキーワードを入れ替えると再び学習中に戻ると説明しています。反応が悪くても2〜3週間は設定を大きく触らず、データがたまってから判断しましょう。
予算の目安を立てるときは、この学習期間の分を最初から見込んでおきます。数日で止めると、調整が終わらないうちに打ち切るため、残るのは費用だけです。検索と広告のどちらを先に始めるかは、急ぎで問い合わせが要るかどうかで決まります。
関連記事:ホームページ集客はどれから始める?費用・期間・難易度で選ぶ方法を解説
集客できるホームページの更新体制
公開後に更新が止まるサイトは、担当が決まっていない場合がほとんどです。手が空いた人がやる約束にすると、本業が忙しい月から順に止まります。誰が、何を、どのくらいの頻度で手を入れるかを制作中に決めておけば、公開の翌月から手を動かせるでしょう。
更新を担当する人の決め方
更新の担当は、役職ではなく作業時間を出せる人で決めます。月に2時間ほど確保できる人が1人いれば回せるため、部署をまたいで兼任させるより、1人に絞って業務として割り当てるほうが続きます。筆者がWebディレクター時代に関わった案件にも、何年も更新されないまま放置されたサイトが多くありました。
担当者に渡すのは、更新用のログイン情報と、手順を書いた社内向けの説明資料です。制作会社に依頼するときに、更新の操作を教える研修を見積もりへ含めてもらうと引き継ぎが早く済みます。担当が辞めたときに更新が止まらないよう、ログイン情報は代表も控えましょう。
社内に人手がない場合は、更新を月額の保守契約に含める方法もあります。その場合も、何を載せるかを決める役は社内に残し、原稿と写真を出す人だけは決めておきましょう。
更新する内容と頻度の目安
更新は、量より頻度をそろえるほうが続きます。まとめて3か月分を書こうとすると準備の負担が大きくなり、結局どの月も止まります。月1回、決めた日に手を入れる約束にしておくと、何を書くか迷う時間も短くなるでしょう。
毎月やるのは、実績の追加、料金や対応範囲の修正、問い合わせでよく聞かれた質問の反映の3つです。記事の投稿まで手が回らない月でも、この3つだけは止めずに続けましょう。
東京商工会議所の調査では、デジタル化に取り組んだ企業のうち19.8%が効果を測定できていないか判断がつかない状態でした。更新のたびに問い合わせ件数だけを記録しておけば、続けるかどうかの判断材料になります。
集客できるホームページの作り方でよくある質問
ここまでの内容とは別に、制作の相談でよく出る質問があります。自社で作る選択肢、ドメインとサーバーの手配、AI検索への対応の3つは、発注する前に整理しておくと打ち合わせが早く進みます。どれも判断を後回しにすると、契約のあとで追加費用の相談につながる項目です。
最後に、この3点を順に解説します。
自分で作っても集客できる?
作成ツールを使えば、専門知識がなくてもホームページを立ち上げられます。Googleも、小規模なローカルビジネスの経営者なら検索対策の作業の多くは自力でできるとしており、まずは公式のスターターガイドから始めるようすすめています。
ただし、社内だけで進めると時間の負担は小さくありません。文章の作成、写真の準備、ページの設計をすべて担うなら、6ページ分で数か月はかかります。
判断の分かれ目は、更新を続ける人が社内にいるかどうかです。作れる人がいても続ける人がいなければ、公開直後の状態で止まります。外注する場合でも原稿と写真の準備は社内に残るため、作業量は思ったほど減りません。
ドメインとサーバーは自分で用意する?
ドメインとサーバーは、制作会社に手配してもらう方法と、自社で契約する方法があります。制作会社に任せると手続きの手間は減りますが、契約内容が見えにくくなる面もあります。どちらでも作れますが、契約者の名義だけは自社にしておきましょう。
制作会社の名義で契約すると、依頼先を変えるときに移管を断られる場合があり、そうなるとURLごと作り直しになります。URLが変わると検索での掲載順位が一時的に変動し、移転が反映されるまで数週間かかります。
契約の前に、ドメインの名義、管理画面のログイン情報の所有者、解約したときのデータの扱いの3点を確かめましょう。見積書に書かれていなければ、打ち合わせの記録として残しておきます。
AI検索向けの対策は必要?
AI検索向けの専用の対策は不要です。Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化も必要ないと明言しています。
取り組む内容は通常の検索対策と同じで、サービスや料金、実績、会社情報を読み取れるように整理すれば十分です。AIモードの日本語提供は2025年9月に始まりましたが、載せる内容の考え方は変わっておらず、専用のファイルやマークアップを新しく作る必要もありません。
AI検索の広がりでアクセスの前提がどう変わるのかは、別の記事で詳しく解説しています。ここでは、6ページの中身を正確に埋める作業がそのままAI検索への対応にもなると押さえておきましょう。
関連記事:ホームページで集客できないのはなぜ?診断から改善の順番まで解説
集客できるホームページの作り方について解説しました
集客できるホームページの作り方は、公開後の工夫ではなく制作前の設計で決まります。目的と客層と強みを固めたうえで、トップページからお問い合わせページまでの6ページをそろえ、各ページから問い合わせへ届く導線を発注時に指示しておきましょう。
次にやるのは、社内で用意する原稿と写真の担当を決める作業です。あわせて、公開後1年分の運用費を先に取り分け、更新を担当する人と月1回の更新日を決めておけば、公開の翌月から動き出せます。
制作前の判断や自社の準備範囲で迷う場合は、現状の課題と予算を整理したうえで『レノワード企画』へご相談ください。
参考サイト
- 令和7年通信利用動向調査報告書(世帯編)|総務省
- デジタル化に取り組む中小企業の実態に関する調査|日本政策金融公庫
- 個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)|個人情報保護委員会
- 通信販売広告について|消費者庁・特定商取引法ガイド
- 表示規制の概要|消費者庁
- 表示規約第8条に規定する必要な表示事項の一覧表|首都圏不動産公正取引協議会
- 小規模事業者持続化補助金<一般型・通常枠>第20回公募・公募要領(第8版)|小規模事業者持続化補助金事務局
- デジタル化・AI導入補助金2026・ITツール登録要領|独立行政法人中小企業基盤整備機構
- 中小企業のデジタルシフト・DX実態調査・集計結果(詳細版)|東京商工会議所

