MEO業者から月3万円でGoogleマップの上位に出せると営業を受けたものの、その金額が妥当かどうか判断できずにいませんか?
MEO対策の相場は、運用代行の公開料金で月4,950円(税込)から99,000円(税別)まで開きがあり、順位計測ツールだけなら月1,500円(税別)から始められます。この記事では、料金体系ごとの実例と、その月額を自店の粗利で回収できるかを計算する手順を示し、契約前の確認項目まで解説します。
見積書の数字と自店の粗利を突き合わせれば、契約するかどうかを迷わず決められるでしょう。
※本記事は2026年8月時点の情報をもとに作成しています。
MEO対策の相場に含まれる費用
MEO対策に払う費用は、Googleへの掲載料ではありません。Googleビジネスプロフィールは登録も日々の管理も無料で使えるため、支払う相手は代行会社であり、中身は人の作業に対する料金です。この区別があいまいなままだと、見積もりの高安を判断できません。
Googleビジネスプロフィールの利用料
Googleビジネスプロフィールの登録と管理に、Googleへ支払う利用料はありません。公式ヘルプにも、マップと検索での表示を無料で管理できると明記されています。
営業時間や写真、提供メニューの登録、クチコミへの返信までが店舗側の操作で完結する範囲です。代行会社へ依頼した場合にだけ、作業料としての費用が発生します。
MEO対策の見積もりに並ぶ金額は、掲載枠を買う対価ではなく、人手を買う対価です。無料の範囲を先に把握しておくと、見積書のどこまでが外注でなくても済む作業なのかを切り分けられます。店舗の情報を整えるだけなら、費用をかけずに今日から始められます。
業者に支払う運用代行の作業
運用代行の月額は、Googleビジネスプロフィールを継続して整える作業への対価です。作業の中身は会社ごとに差があり、回数まで公開する会社もあれば、範囲を明かさない会社もあります。
NTTタウンページの登録・運用代行サービスは、登録情報のメンテナンスを月1回実施し、申告したクチコミへの返信代行やクーポン掲載も含みます。トライハッチのMEO対策サービスでは、投稿代行が上位2プランに付き、回数は月上限2回または月上限4回です。
どちらも作業の量と頻度が数字で示されており、支払う対価の中身を契約前に確認できます。内訳を出さない会社では、初期設定のあとに何が続くのかを読み取れません。写真の追加やクチコミ返信、順位の報告のうち、どこまでが月額に入るかを聞き取りましょう。
MEO対策の相場は月額いくら?
MEO対策の料金は、月額固定型・成果報酬型・払い切り型・ツール利用の4種類に分かれます。同じ月額でも、運用代行と順位計測ツールでは金額が一桁違うため、まとめて平均を出しても判断材料になりません。比較メディアが示す1本のレンジも、この2つを分けずに扱っている場合があります。
ここでは公開されている料金ページの実例をもとに、4つの型ごとに金額を見ていきます。
運用代行の月額固定型
月額固定型は、対策キーワード数や作業範囲を決めて、毎月同じ金額を払う契約です。
| 事業者・プラン | 月額 |
|---|---|
| TONOSAMA MEO対策 | 4,600円(税の表記なし) |
| NTTタウンページ | 4,950円(税込) |
| TONOSAMA 運用代行 | 15,000円(税抜) |
| トライハッチ ブロンズ | 33,000円(税別) |
| トライハッチ ゴールド | 99,000円(税別) |
下限側は作業範囲を絞ったプランで、上限側はキーワード数と投稿代行の回数が増えます。トライハッチの2つは、年額契約を12で割った月額換算の金額です。
中間の月2万円台を公開している事業者は、探した範囲では見つかりませんでした。この帯は問い合わせを前提に金額を伏せる会社が多く、相場を1本の数字に丸めると実態から外れます。
成果報酬型の日額
成果報酬型は、決められた順位に表示された日だけ課金される仕組みです。表示されなかった日の料金は発生しないため、初期費用0円で始められる会社が並びます。
日額の実例は、リザルト株式会社が550円(税込)、EQクリエイトが700円(税別)、GH株式会社が2,000円(税別)です。3社とも上位3位以内の表示を成果として数えます。
注意したいのは、3社とも月額の上限を示していない点です。日額700円(税別)のプランで30日間上位表示が続けば、その月の請求は21,000円(税別)になります。上位表示が安定するほど支払いが増えるため、想定される最大額を先に計算しておきましょう。
初期設定だけを頼む場合
開設や初期設定だけを一度きりで頼む契約もあり、月額はかかりません。スマッチプラスのGoogleビジネスプロフィール設定代行は19,800円の買い切りで、アカウント開設や写真の登録(最大20点)を含みます。
AD SQUAREの設定代行は30,000円(税抜)、Ecolutionは30,000円・50,000円・80,000円(いずれも税別)の3段階です。公開ページで確認できた実勢は約2万円から8万円に収まり、10万円を超える設定代行は確認できませんでした。
価格差は作業量に対応しており、掲載文の作成やクチコミ対策の支援、運用代行とレポートの有無で段階が分かれます。運用まで任せない前提なら、初期費用だけで済ませる選び方もできます。
順位計測ツールだけの場合
順位計測ツールは、対策キーワードでの表示順位を毎日記録するサービスです。作業は自店で進める前提のため、運用代行とは金額の桁が変わります。
Gyro-n MEOの基本プランは月額1,500円(税別)で、初期費用は無料、登録キーワードは10本、最低契約期間もありません。トライハッチのMEOチェキはエントリーが月3,278円(税込)からで、12か月契約が前提です。
順位が上がらない原因を探すには計測が必要になるため、代行を頼まない店舗でも入れておく価値があります。ツールの月額を運用代行の相場と同じ枠で比べると、外注費を実際より安く見積もってしまいます。
MEO対策の相場を左右する要素
同じ運用代行でも、月額が数千円の会社と10万円近い会社が並びます。差を生むのは、料金表の金額欄に載らない中身の違いです。
料金差を作る要素を、対策キーワードの数・契約期間の縛り・作業範囲の3つに分けて確かめます。
対策キーワードの数
対策キーワードは、上位表示を狙う検索語を指します。狙う語が増えるほど作業量も増えるため、キーワード数はプランの段階を決める要素です。
トライハッチは4本・6本・10本でプランを分け、ゴールドの10本では月額が99,000円(税別)になります。Gyro-n MEOの基本プランは10本までで、30本の追加は月1,000円(税別)、150本の追加は月5,000円(税別)です。
美容室のように商圏が狭い店舗では、地域名と業種を組み合わせた数本で足ります。見積もりで示された本数が実際に使う語より多い場合は、減らして金額を下げられないか交渉しましょう。
契約期間の縛り
契約期間の扱いは事業者で大きく割れており、料金の高安と同じくらい確認が必要です。トライハッチのMEO対策サービスは年額表示の12か月契約で、MEOチェキも12か月からの契約です。
TONOSAMAは最低3か月で、そのあとは1か月単位の更新に切り替わります。Gyro-n MEOには最低契約期間がなく、成果報酬型のリザルト株式会社は上位化を達成した日から12か月の契約です。
期間が長いほど月額を抑えた設計になりやすく、短期で解約すると割高になります。試したいだけなのに12か月の縛りがある契約を選ぶと、効果が出なくても支払いが続きます。
運用代行に含まれる作業範囲
同じ月額でも、作業範囲が違えば単価の意味はまったく別です。トライハッチのプラン差は対策キーワード数と投稿代行の回数、打ち合わせの有無で、ゴールドには月1回30分の打ち合わせが付きます。
Ecolutionはライトが初期登録のみ、スタンダードは文章作成とクチコミ支援まで、プレミアムに1か月分の運用代行とアクセスレポートが付きます。料金表を読むときは金額の欄より先に、作業の項目と回数が書かれた欄を見ましょう。
ストリートビューの撮影は、別料金で切り出されています。おもてなしドットコムの撮影プランは30,000円(税別)から50,000円(税別)で、12ポイント以上は1ポイントごとに3,000円(税別)が加算されます。月額に含むのか都度払いなのかを分けて聞けば、年間の総額を比較できるでしょう。
MEO対策の料金体系の選び方
料金体系の良し悪しは金額の大小では決まらず、店舗の状況との相性で変わります。1店舗で長く続けるのか、短期で効果を見たいのか、作業を自店で回せるのかによって、合う型は入れ替わります。判断の軸を先に決めておけば、営業トークに引きずられません。
ここでは3つの型について、どの店舗に向くのかを整理します。
1店舗の運用は月額固定型で始める
店舗が1つで、これから数か月かけて順位を育てるなら、月額固定型が扱いやすい選択です。支払額が毎月同じなので、年間の予算を先に確定できます。
TONOSAMAのMEO対策プランは月4,600円、NTTタウンページは月4,950円(税込)で、下限帯なら年間で6万円前後に収まります。初期費用は前者が0円、後者が5,500円(税込)です。
対策キーワードが4本程度で足りる商圏なら、この帯で始めて反応を見る進め方が現実的でしょう。筆者が価格表を設計するときの経験でも、3プランのうち真ん中が選ばれやすいため、中位プランが自店に必要かは作業内容で確かめましょう。
効果が読めた段階で、投稿代行や打ち合わせが付く上位プランへ移せます。最初から月10万円近いプランを選ぶ理由は、1店舗ではほとんどありません。
短期で試すなら成果報酬型を使う
上位表示できるかどうかを短期間で見極めたい場合は、成果報酬型が向きます。初期費用0円で始められ、3位以内に入らない日は課金されません。
リザルト株式会社は、上位化できなければ最長6か月で解約できると案内しています。ただし上位表示が続いた月ほど請求が増えるうえ、月額の上限を示す会社は見当たりません。
日額550円(税込)でも30日表示されれば16,500円(税込)になり、月額固定型の下限帯を上回ります。成果の定義が3位以内の表示である点にも注意が必要です。順位が上がっても来店が増えるとは限らないため、短期で試す枠として使いましょう。
店舗側で運用するならツールに絞る
営業時間や写真の更新、クチコミへの返信を店舗側で回せるなら、外注は計測だけで足ります。Gyro-n MEOの基本プランは月1,500円(税別)で、最低契約期間もありません。
年間でも18,000円(税別)で、運用代行の下限帯を年額で下回ります。クチコミの集計や一括返信まで使うクチコミ対策パックでも、月2,500円(税別)です。
順位の推移を毎日記録できれば、投稿や写真の追加がどの語に効いたのかを後から確かめられます。作業時間は店舗側で確保する必要があり、月に数時間は見ておきましょう。代行費を払う前に無料の範囲を埋め切ると、外注が必要な作業だけが残って見積もりが小さくなります。
関連記事:MEO対策は自分でできる?9つの手順と上位表示の3要素を解説
MEO対策の費用対効果の測り方
相場を把握しても、その金額が自店にとって高いのか安いのかは決まりません。判断の基準になるのは他社の平均ではなく、払った費用を自店の粗利で取り戻せるかどうかです。売上ではなく粗利で見ると、業種による差も一緒に織り込めます。
客単価と粗利から来店数を出す
回収できるかどうかを見るときは、売上ではなく粗利で計算します。必要な来店数は、月額費用を客単価と粗利率の積で割った数です。
粗利率の目安には、日本政策金融公庫の小企業の経営指標調査が使えます。2026年8月公表の同調査では、売上高総利益率の平均値が美容業で84.4%、一般飲食店で65.0%、小売業で38.5%です。
同じ月額を払っても、粗利率が半分以下の小売業では必要な来店数が倍以上に増えます。客単価は平均値ではなく、自店の実数を入れましょう。業種別の客単価を円単位で示した公的統計はないため、レジの平均から取るのが確実です。
関連記事:集客コンサルティングは意味ない?失敗しない選び方と費用対効果を解説
月額3万円が回収できるか試算する
業者から提示されやすい月3万円を例に、必要な新規来店数を出してみます。客単価7,000円の美容室で粗利率を84.4%とすると、1人あたりの粗利は約5,900円です。
月30,000円を割ると約5.1人となり、毎月6人の新規来店が増えれば費用と釣り合います。客単価3,000円で粗利率65.0%の飲食店なら、1人あたりの粗利は1,950円です。
同じ月30,000円を回収するには、毎月16人の新規来店が必要になります。ここで数えるのは、実際に来店した人数です。地図で見られた回数や問い合わせの件数を来店数として扱うと、回収できたように見えて実際は足りません。
相場内でも見合わない場合を見極める
相場の範囲に収まっていても、自店では合わない金額があります。判断の材料になるのは、店舗側で集められる次の数字です。
- 月間の新規来店数
- 新規客の再来店率
- 経路別の予約件数
- 1人あたりの客単価
この4つがそろうと、MEOで増えた分だけを切り出して見られます。月の粗利のうち10%前後が、集客への投資に充てられる上限の目安です。
粗利が月50万円の店舗なら5万円前後までで、そこに広告費やホームページの費用も入ります。商圏が狭く検索されている回数がもともと少ない地域では、上位に出ても来店の増え方が小さくなります。順位の報告だけで判断せず、予約台帳の数字と並べて続けるかどうかを決めましょう。
相場より安いMEO対策のリスク
相場より安い見積もりには、作業量を削っているケースや、Googleのルールに触れる方法で数字を作っているケースがあります。安さそのものが問題ではなく、何にいくらかかっているかが説明されるかどうかが分かれ目です。特にクチコミを増やす提案は、景品表示法とGoogleのポリシーの両方に関わる話です。
ここでは、安さの裏側で起きる3つのリスクを一次資料に沿って解説します。
クチコミの対価提供によるステマ規制違反
クチコミを増やすと提案されたら、投稿の内容まで条件にしていないかを確認しましょう。星の数や書いてほしい内容を条件にして集めたクチコミは、事業者の表示として扱われ、その旨を明示しなければ景品表示法のステルスマーケティング規制に違反します。
割引やクーポン、イベントへの招待といった対価を渡した場合でも、内容に指示がなければ通常は事業者の表示に当たりません。分かれ目は依頼の有無ではなく、投稿の内容を店舗側が決めているかどうかです。
消費者庁は令和6年6月6日、大田区のクリニックを運営する医療法人へ措置命令を実施し、翌7日に公表しています。接種費用を割り引く条件として星5または星4の投稿を求めた行為が、違反と判断されています。処分は措置命令で、ステマ告示に関する違反は課徴金の対象外です。
関連記事:Googleのクチコミ|増やす・返信・低評価対応を解説
Googleのポリシー違反への措置
景品表示法とは別に、Googleのルールもあります。マップの投稿コンテンツに関するポリシーは、クチコミの投稿や否定的なクチコミの修正・削除と引き換えに、金銭的報酬や割引、無料の商品やサービスを提供する行為を禁止しています。
対価の提供だけでなく、書いてほしい内容を指定して集める行為や、従業員にノルマを課す行為も禁止の対象です。直接的な金銭または現物が対価として支払われたクチコミや評価は、削除されます。
違反が見つかった場合、Googleはアカウントの権限の一時停止からアカウントの停止まで、さまざまな措置を講じる場合があります。店舗側が処分を受ける立場になる点は、代行業者に任せていても変わりません。安い月額の中身がクチコミの数を増やす作業に寄っている場合は、集め方まで説明を求めましょう。
作業がないまま続く月額請求
安い月額で起こりうる3つ目の問題は、初期設定が終わったあとに作業が止まる状態です。Googleビジネスプロフィールは設定を終えれば体裁が整うため、更新が止まっても画面上の見た目は変わりません。
毎月の請求だけが続いても、店舗側から気づく手がかりがありません。防ぐには、作業の回数を数字で示す会社を選ぶ方法があります。
トライハッチは投稿代行の上限を月2回・月4回とプランに書き、NTTタウンページは登録情報のメンテナンスを月1回と示しています。金額を公開していない会社へ見積もりを取るときは、作業量が書かれているかもあわせて確認しましょう。契約前に月次レポートの提出と記載項目を決めておくと、作業の有無を毎月確認できます。
MEO対策の契約前チェック項目
金額と料金体系が決まったら、契約書と見積書で中身を確かめる段階に入ります。ここで確認を飛ばすと、作業量も課金条件も相手任せの契約が残ります。口頭の説明は残らないため、書面に落ちている項目だけを判断材料にしましょう。
月額に含まれる作業の内訳
見積書は合計金額より、内訳の細かさを先に見ましょう。MEO対策一式で月30,000円としか書かれていない見積書からは、何にいくらかかっているかを読み取れません。
代行会社へ確認したい項目は、次の4つです。
- 投稿代行の回数
- クチコミ返信の担当
- 順位レポートの頻度
- 対策キーワードの本数
この4項目が書面にあると、他社の見積もりと同じ条件で比較できます。作業の一部を店舗側で引き受ければ、その分の減額を交渉する余地もあります。
写真の追加や営業時間の更新は、店舗側のほうが早く手を動かせる作業です。外注する範囲を絞るほど、月額は下げられます。
関連記事:ホームページ制作会社の選び方7基準|費用相場と契約の注意点も解説
成果報酬の課金条件
成果報酬型を選ぶなら、成果の定義から確認します。ここまで挙げた3社はいずれも上位3位以内の表示を成果としており、来店や問い合わせは条件に入っていません。
契約前に書面で押さえたい条件は、次の4つです。
- 成果と認める順位と範囲
- 日額の単価と税の扱い
- 月額の上限金額
- 計測方法と報告の頻度
上限金額の欄が空欄のままなら、上位表示が続いた月の請求額を先に計算しておきます。日額2,000円(税別)の契約で30日表示されれば、請求は60,000円(税別)です。
初期費用が0円でも、総額では月額固定型より高くなる場合があります。月々の支払いだけで比較せず、契約期間の総額で並べましょう。
解約時の違約金の有無
契約書で最後に確かめるのは、やめるときの条件です。トライハッチの利用規約では、固定プランはサービス開始日から、成果報酬プランは成果発生日の翌月1日から、それぞれ6か月または12か月の契約となります。
初回満了後は6か月ごとに自動更新され、規約には更新の案内は出さないと書かれています。期間内に解約する場合は、残存期間分の対価を一括で支払う定めです。
解約の申請は、解約したい月の前月15日までに出す必要があります。契約期間・自動更新・前月15日の締切を並べると、やめる判断は1か月以上前に済ませる必要があります。一方でGyro-n MEOのように最低契約期間を設けないサービスもあり、縛りの有無は会社ごとに別です。
MEO対策の相場から決める予算配分
MEOに使える金額が決まっても、予算をすべてMEOへ寄せると届く範囲は限られます。地図から店舗を見つけてもらったあと、料金やメニューを確かめる場所がないままでは、来店の手前で判断が止まってしまうでしょう。相場を把握する目的は、支出の上限だけでなく配分の判断にも及びます。
MEOだけに寄せた場合の限界
MEOが届くのは、地図や地域名付きの検索で店舗を探している人です。通える範囲にいる人からの発見までは担えても、その先の比較検討まではプロフィールの情報量では足りません。
総務省の令和7年通信利用動向調査によると、インターネットを利用した人のうち検索サービスを使った割合は74.8%、ホームページやブログの閲覧・書き込み・開設や更新をした割合は54.5%です。地図だけでなく、検索結果やサイトを見て判断する行動も一般的です。
Googleビジネスプロフィールにも、営業時間や写真に加えてサービスごとの価格や短い説明を登録できます。ただし、載せられる項目と分量には限りがあります。
料金表の全体像や施術の流れ、スタッフの経歴までは並べ切れません。MEOの月額を上げても、この不足は埋まりません。
ホームページが担う来店前の説明
ホームページが担うのは、来店を決める前の説明と予約の受け取りです。SNSは雰囲気を伝え、MEOは近隣の人に見つけてもらい、ホームページは予約と問い合わせを受け取ります。
3つは役割が違うため、片方だけを厚くしても間が空いたままです。地図で見つけた人が料金と流れを確かめる場所を用意すると、来店までの離脱が減ります。
総務省の同じ調査では、ホームページを開設している企業の割合は93.3%です。ただし、調査の対象は常用雇用者が100人以上の企業に限られるため、個人店や数名規模の店舗の開設率とは範囲が異なります。
それでも、比べられる相手がサイトをもっている前提で考えたほうが安全でしょう。筆者の経験でも、小規模事業者のホームページの印象を最後に決めるのは写真です。
関連記事:ヨガ教室の集客施策7選|SNS・MEO・ホームページの使い分けも解説
予算が限られる場合の始め方
集客に使える金額が月に数万円までなら、順番を決めて進めます。最初に取り組むのは、無料でできるGoogleビジネスプロフィールの整備です。
営業時間や写真、提供メニューを埋めるだけでも、表示される情報は変わります。次に入れるのは、月1,500円(税別)から使える順位計測ツールです。
反応が出た語がわかれば、外注する範囲も絞り込めます。ホームページは、月額制なら数千円台から始められ、小規模な事業者向けは月額8,000円から1万円台が中心です。買い切り型は外注すると数十万円からになるため、開業直後は月額制から入る選び方も現実的です。
代行費を先に払うより、無料の範囲と計測を固めてから外注の範囲を決めるほうが、同じ予算でも残る資産が増えます。
関連記事:ホームページサブスクと買い切り型の違いとは?費用や選び方を解説
MEO対策の相場でよくある質問
相場と料金体系を押さえても、店舗数や更新の扱いで迷う場面が残ります。どちらも見積書だけでは読み取れず、規約や個別の見積もりで確認する内容です。事業者ごとの差が大きい領域のため、他社の例をそのまま当てはめない進め方が安全です。
最後に、契約前に質問が出やすい2点にお答えします。
複数店舗だと費用は何倍になる?
店舗数に単純に比例するとは限らず、初期設定でも運用でも割り引く例があります。AD SQUAREの設定代行は1店舗目が30,000円(税抜)で、2店舗目以降は1店舗ごとに15,000円(税抜)です。
TONOSAMAは運用代行を1店舗目15,000円(税抜)とし、2店舗目からは1店舗ごとに10,000円(税抜)と公開しています。順位計測ツールでも、Gyro-n MEOは店舗の追加が月1,000円(税別)の加算です。
ただし、割引額まで公開している事業者は限られ、適用範囲が書かれていない場合もあります。作業量が店舗ごとに発生する領域のため、割引を前提にせず見積もりを取りましょう。
契約は自動更新されて続く?
自動更新の有無は会社ごとに違い、更新の案内が届かない契約もあります。初回の契約が満了したあとも6か月ごとに自動で続く規約がある一方で、最低契約期間を置かず月単位で止められるサービスもあります。
判断の材料になるのは、手元の契約書と利用規約です。確かめる項目は、契約期間の起算日と満了後の更新単位、解約申請の締切です。
この3点がわかると、いつまでに判断すればよいのかも決まります。更新月と申請の締切を契約時にカレンダーへ書き込んでおくと、気づかないまま次の期間へ入る事態を防げます。効果を見てから続けるかどうかを判断したい場合は、満了日から逆算した検討開始の時期も一緒に書き添えましょう。
MEO対策の相場について解説しました
MEO対策の相場は、運用代行なら月4,950円(税込)から99,000円(税別)まで開きがあり、順位計測ツールだけなら月1,500円(税別)から使えます。成果報酬型は日額550円(税込)から2,000円(税別)で、確認できた3社はいずれも月額の上限を示していません。
まずは無料で整えられる範囲を店舗側で埋め、客単価と粗利率から必要な来店数を計算しましょう。そのうえで見積書の作業内訳、課金条件、解約条件の3点を書面で確認すれば、相場の中で自店に合う契約を選べます。
MEOとホームページのどちらにいくら配分するか迷う場合は、店舗の商圏と予算を整理したうえで『レノワード企画』へご相談ください。
参考サイト
- 令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。|消費者庁
- ステルスマーケティングに関するQ&A|消費者庁
- 「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」の運用基準|消費者庁
- 医療法人社団祐真会に対する景品表示法に基づく措置命令について|消費者庁
- 景品表示法違反行為を行った場合はどうなるのでしょうか?|消費者庁
- 小企業の経営指標調査(サービス業)|日本政策金融公庫
- 小企業の経営指標調査(飲食店・宿泊業)|日本政策金融公庫
- 小企業の経営指標調査(卸売・小売業)|日本政策金融公庫
- 令和7年通信利用動向調査報告書(世帯編)|総務省
- 令和7年通信利用動向調査報告書(企業編)|総務省

